龍門司焼の歴史

16世紀末に17代島津家当主
「島津義弘」公が

朝鮮陶工を伴って始まった
「薩摩焼」

龍門司焼は
渡来陶工・芳珍の孫 山元碗右衛門が

桜島を南に臨む加治木で良質な
原料を発見し

1688年、窯を築きました

その技法は集落の人々に伝来

窯の周辺はいつしか
「茶碗屋集落」と呼ばれ

地域で脈々と
受け継がれるようになりました

開窯以来、300余年

龍門司焼は薩摩焼5系統の
一つとして

川原芳工、芳寿、芳平、芳光など多数の名工達を輩出

湯呑や皿など庶民の暮らしに
寄り添う

日用雑器を中心に
製造してきました

戦後復興期の昭和23年には
陶工たちが結集

それまで共同窯方式だったものを

現在の龍門司焼企業組合の礎
となる組合を作り

今もなお共同で製造から販売まで行っています

長い歴史の中で

これまで数多の陶工たちが研鑽を重ね生み出し

伝統を継いできました

陶土や釉薬、製法にいたるまで

すべてが龍門司焼の陶工たちの
「誇り」です